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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-01
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レッスン3: 表の作成

TimesTenで表を作成するには、SQLおよび計画に関する予備知識が必要です。このレッスンでは表の作成方法を学習しますが、データベース設計の本質については説明されていません。

顧客情報を含む表、参照製品情報を含む表、顧客の注文を追跡する表を作成します。後で、install_dir/demoディレクトリからこれらの表にデータを移入します。

まず、次の列を持つcustomerという表が必要です。

列名
データ型
NULL?
キー
cust_number
Integer
not null
primary key
first_name
Char (12)
not null
 
last_name
Char (12)
not null
 
address
Varchar (100)
not null
 

顧客情報表を作成するには、ttIsqlプロンプトで次のSQL文を実行します。

CREATE TABLE customer

(cust_number integer not null primary key,

first_name char (12) not null,

last_name char (12) not null,

address varchar (100) not null);

作成したオブジェクトを参照するには、ttIsqlの一部であるdescribeコマンドを実行します。このdescribeコマンドによって、各表の構造(表名、列名、データ型を含む)が戻されます。

作成した表の列定義を表示するには、次のttIsql文を実行します。

describe customer;

このdescribeコマンドによって、次の定義が戻されます。

Table owner.CUSTOMER

Columns:

*CUST_NUMBER           NUMBER (38)NOT NULL

FIRST_NAME            CHAR(12) NOT NULL

LAST_NAME             CHAR(12) NOT NULL

ADDRESS               VARCHAR2(100) INLINE NOT NULL

1 table found
(primary key columns are indicated with *)

Customer表を作成した後、後のレッスンで問合せを実行するために必要な他の2つの表を作成します。前述の構文と同じ構文を使用して、新しい表の列を作成します。

次の列を持つref_productsという表を作成します。

データ型
NULL?
キー
prod_number
char (10)
not null
primary key
prod_name
varchar (100)
not null
 
price
decimal (6,2)
   

次の列を持つOrdersという表を作成します。

データ型
NULL?
キー
order_number
integer
not null
 
cust_number
integer
not null
 
prod_number
char (10)
not null
 
order_date
date
not null
 

作成した列が正しいことを確認するには、前述の場合と同様にdescribeコマンドを実行します。このdescribeコマンドによって、ref_products表に関する次の定義が戻されます。

Table owner.REF_PRODUCTS

Columns:

      *PROD_NUMBER   CHAR(10) NOT NULL

       PROD_NAME     VARCHAR2(100) INLINE NOT NULL

       PRICE         NUMBER (6,2) NOT NULL

1 table found

Orders表に関しては、次の定義が戻されます。

Table owner.ORDERS

Columns:

      ORDER_NUMBER    NUMBER (38) NOT NULL

      CUST_NUMBER     NUMBER (38) NOT NULL

      PROD_NUMBER     CHAR(10) NOT NULL

      ORDER_DATE      DATE NOT NULL

1 table found

このデータ・ストアのスキーム全体を表示するには、ttIsqlセッションからttSchemaユーティリティを使用します。ttIsqlプロンプトで次のように入力します。

host ttSchema ref_customers

ttIsqlプロンプトで、exitと入力します。TimesTenは、データ・ストアにチェックポイント処理を行い、その情報をディスクに保存して、次の接続に備えます。

これで表が作成されたため、データを表に移入します。移入に使用するデータファイルはinstall_dir/demoに存在します。次のレッスンでは、TimesTenユーティリティを使用して表にデータを移入する方法を学習します。